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チームの研究方針
●港湾・漁港の防波堤等の沿岸構造物は、藻場、魚介類の産卵場、幼稚仔魚の保護育成場など、自然環境と調和・共生する機能を保有
●北海道周辺海域は水産資源の持続的利用の確保の観点から重要な役割を保有
・藻場や魚介類の生息場・産卵場として必要な環境条件を解明し、藻場の機能を評価
・沿岸域・沖合域の海洋構造物を水産生物の生息空間として積極的に利用または保全する手法の開発(特に増養殖機能の評価手法)
・沿岸域・沖合域における水産有用種の生産性向上と水質・底質等の水域環境の改善・維持の両立と、港湾・漁港・漁場の高度利用と環境保全を一体化させた整備事業の推進に資する技術開発
沿岸構造物を活用した生育環境の保全
沿岸構造物の高度利用と水域環境保全
■研究成果の論文等一覧(2016年~2022年)
研究論文一覧:科学誌(海外・国内)、学会(海外・国内)、その他雑誌・講演会等に発表済の研究成果は以下のリンクから参照できます。
~研究成果の論文等一覧~(PDF)■プロジェクト研究(土研Ⅴ期中期計画 R4~R9)
研究開発プログラム名:C36 水産資源の生産力向上に資する寒冷海域の水産基盤の整備・保全に関する研究開発
漁業生産量の減少や水産資源水準の悪化等の状況に対応し、河口域を含む沿岸域から沖合域において、水産資源の増大に資する海洋構造物の活用、整備技術を開発し、水産資源を育む漁場環境の適切な保全管理や海域の生産力の向上と水産業振興による地域の活性化を図ります。
これらの目的を達成するため、次の研究課題に取り組みます。
個別課題(水産土木チーム担当分)
- [1] C36-1 持続可能な水産資源増養殖に資する寒冷沿岸域の漁港等施設の活用技術に関する研究
- ① 有害プランクトン抑制に関する増養殖のための漁港等施設の活用手法の提案
- ② 直立護岸を対象とした増養殖環境の良化技術の開発
~達成目標~ (概要PDF)
- [2] C36-2 寒冷河口域に位置する漁港等施設の水生生物の生息環境改善技術に関する研究
- ① 寒冷河口沿岸域における水生生物の生息環境改善技術の提案
~達成目標~ (概要PDF)
- [3] C36-3 北方海域における沖合構造物による漁場環境改善技術に関する研究
- ① 沖合構造物が持つ餌料培養効果等の漁場環境改善効果の解明
- ② 北海道周辺海域での沖合構造物による漁場整備手法の開発
~達成目標~ (概要PDF)
■重点研究・基盤研究
- 重点:漁港・港湾における効率的な藻場分布調査手法の開発(R4-R6)
- ① 漁港・港湾施設における藻場形成状況の把握
- ② 漁港・港湾施設の藻場造成のための効率的な藻場分布調査手法の開発
~達成目標~
- 基盤1:寒冷海域での静穏域を活用した生息場・餌場創出技術に関する研究(H30-R5)
- ① 港内直立壁の生息場・餌料形成条件の把握
- ② 港内直立壁への生息場・餌場創出機能付加技術の開発
~達成目標~
- 基盤2:沖合大水深域における漁場環境モニタリング技術に関する研究(R2-R4)
- ① 沖合大水深域での人工魚礁による資源増殖効果とその経年変化の把握
- ② 沖合大水深域での人工魚礁周辺における漁場環境に関するモニタリング手法の提案
~達成目標~